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「平家物語」河原合戦(その2)

木曽、「これは我を勧むる自害にこそ」とて、やがてうつ立ち給ひけり。ここに上野かうづけの国の住人、那波なは太郎たらう広澄ひろずみさきとして、その勢百騎ばかりには過ぎざりけり。六条ろくでう河原かはらにうち出でて見れば、東国の勢と思しくて、先づ三十騎ばかりで出で来たる。その中より武者むしや二騎先に進んだり。一騎は塩谷しほのや五郎ごらう惟広これひろ、一騎は勅使河原てしがはら五三郎ごさぶらう有直ありなほなり。




木曽(義仲)は、「これはわたしの出陣を促す自害である」と言って、すぐに出立しました。ここに上野国(今の群馬県)の住人である、那波太郎広澄(義仲の父源義賢よしかたの家人らしい)を先頭として、その勢は百騎ばかりにすぎませんでした。六条河原までやって来ると、東国(頼朝軍)の勢と思われる、軍が先ず三十騎ばかり出て来ました。その中から武者が二騎前に進みました。一騎は塩谷五郎惟広(塩谷惟広)、もう一騎は勅使河原五三郎有直(勅使河原有直)でした。


続く


by santalab | 2013-11-18 08:40 | 平家物語

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