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「さらば、今言はん事をも、また書き記して、かの昔の面影に等しからんとこそは思すめれ」と答いらへて、
今もまた 昔を書けば 増鏡 ふりぬる代々の 跡にかさねん
「ですれば、あなたがお話しされる事も、同じように書き残して、昔の面影(『大鏡』、『今鏡』、『水鏡』)と同じように大切にいたしましょう」とわたくしは答えて、
今また、昔物語を書き残しましょう、『増鏡』として。代々の跡を『増鏡』に重ねるために。
(続く)
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