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「太平記」序

蒙窃採古今之変化、察安危之来由、覆而無外天之徳也。明君体之保国家。載而無棄地之道也。良臣則之守社稷。若夫其徳欠則雖有位不持。所謂夏桀走南巣、殷紂敗牧野。其道違則雖有威不久。曾聴趙高刑咸陽、禄山亡鳳翔。是以前聖慎而得垂法於将来也。後昆顧而不取誡於既往乎。




古今の変化を振り返って見れば、安らかな時代も動乱もありましたが、天の徳によるものだと思うばかりです。明君([賢明な君主])は明君である故に国家を保ちます。それは地道([大地にもともと備わっている性質・法則])によるものなのです。良臣もまた明君に従って社稷([朝廷または国家])を守るようになります。もし徳に欠ける者あれば帝位を保つことができません。けつ王([夏王朝最後の王。殷の湯王に討たれた。暴虐非道な帝王の代表])は南巣(南方)に逃げ、いんちう王([殷王朝最後の王。暴虐の限りを尽くして周の武王に滅ぼされた。古来、夏の桀王とともに暴君の代表])は牧野ぼくやで敗れました。道に背けば威を誇ったところで長くは続きません。趙高([しんの宦官])は咸陽かんやう([秦代の首都])で殺され、安禄山([唐代の武将])は鳳翔で亡ぼされたそうです。これらにより前代の聖人は慎んで法([規範])を将来に示すのです。後昆([後の世の者])であるわたしたちはこれらの事柄を教訓としなくてはなりません。


続く
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by santalab | 2014-05-22 07:13 | 太平記 | Comments(0)

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