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「曽我物語」神代の始まりの事(その1)

それ、日域じちゐき秋津島あきつしまは、これ、国常立尊くにとこたちのみことより事起こり、宇比邇うひぢに須比智邇すひぢに男神なんしん女神によしんを始めとして、伊弉諾いざなぎ伊弉冉尊いざなみのみことまで、以上天神七代にて渡らせ給ひき。また、天照大神あまてるおほんかみより、彦波瀲武盧茲草葺不合尊ひこなぎさたけうがやふきあわせずのみことまで、以上地神五代にて、おほくの星霜せいさうを送り給ふ。しかるに、神武天皇てんわうまうし奉るは、葺不合ふきあわせずの御子みこにて、一天のあるじ百皇はくわうにも始めとして、天下てんがをさめ給ひしよりこの方、国土をかたぶけ、万民の恐るるはかりこと、文武の二道にだうくはなし。




そもそも、日域(日本)秋津島(大和国)は、この、国常立尊(『日本書紀』・『古事記』で最初に現れた神)から始まり、宇比邇神(『古事記』に現れる神世七代の第三代の神。男神)・須比智邇神(『古事記』に現れる神世七代の第三代の神。女神)、男神・女神(宇比邇神・須比智邇神以降、『古事記』では男神・女神が対として現れる)を始めとして、伊弉諾尊・伊弉冉尊まで、以上天神七代に渡りました。また、天照大神から、彦波瀲武盧茲草葺不合尊まで、以上地神五代にて、多くの星霜([年月])を送りました。けれども、神武天皇(初代天皇)と申す帝は、葺不合の皇子で、一天下の主、百皇の始めとして、天下を治められてよりこの方、国土を傾け、万民が恐れる謀略は、文武二道に通じた帝はいませんでした。


続く


by santalab | 2014-07-26 09:35 | 曽我物語

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