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「太平記」赤松蜂起事(その2)

これより西国さいこくの路いよいよ塞がつて、中国の動乱不斜。西国より上洛しやうらくする勢をば、伊東に支へさせて、後ろは思ひなかりければ、赤松やがて高田兵庫ひやうごの助が城を攻め落として、片時へんしも足を不休、山陰道せんいんだうを指して攻め上る。路次の軍勢馳せくははつて、無程七千余騎に成りにけり。この勢にて六波羅を攻め落とさん事は案の内なれども、もし戦ひ利を失ふ事あらば、引き退いて、暫く人馬をも休めん為に、兵庫の北に当たつて、摩耶と云ふ山寺のありけるに、先づ城郭を構へて、敵を二十里にじふりが間につづめたり。




これより西国の路はますます塞がれて、中国の動乱は並々ではありませんでした。西国より上洛する勢を、伊東(伊東宣祐のぶひろ)に防がせて、後ろは心配がなくなったので、赤松(赤松則村のりむら)はやがて高田兵庫助の城(現兵庫県赤穂郡上郡町)を攻め落とすと、一時も足を休めず、山陰道を指して攻め上りました。路次の軍勢が馳せ加わり、ほどなく七千余騎になりました。この勢で六波羅を攻め落とすことを考えていましたが、もし戦いに敗れたなら、引き退いて、しばらく人馬を休めるために、兵庫の北に、摩耶という山寺(忉利天上寺たうりてんじやうじ?)がありましたので、ひとまず城郭を構えて、敵から二十里の間に陣を取りました。


続く


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by santalab | 2016-02-16 08:33 | 太平記 | Comments(0)

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