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「太平記」四月三日合戦の事付妻鹿孫三郎勇力の事(その1)

去月きよげつ十二日赤松合戦無利して引き退きし後は、武家常に勝つに乗つて、敵を討つ事数千人すせんにんなりといへども、四海未だしづかならず、あまつさへ山門また武家に敵して、大岳おほだけに篝火を焚き、坂本に勢を集めて、なほも六波羅へ可寄と聞こへければ、衆徒しゆとの心を取らん為に、武家より大庄たいしやう十三箇所じふさんかしよ、山門へ寄進す。その外宗との衆徒に、便宜びんぎの地を一二箇所づつ祈祷きたうの為とて恩賞を被行ける。




去月(元弘三年(1333)三月)十二日に赤松(赤松則村のりむら)が合戦に負けて引き退いた後は、武家は常に勝つに乗って、敵を討つこと数千人に及びましたが、四海([国内])はいまだ静まりませんでした、その上山門(延暦寺)がまた武家に敵対して、大岳(大比叡)に篝火を焚き、坂本(現滋賀県大津市)に勢を集めて、なおも六波羅へ寄せようとしていると聞こえたので、衆徒([僧])に取り入るために、武家より大庄十三箇所を、山門に寄進しました。そのほか主な衆徒に、便宜([ 好都合])の地を一二箇所ずつ祈祷のためといって恩賞として与えました。


続く


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by santalab | 2016-05-23 07:33 | 太平記 | Comments(0)

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