Santa Lab's Blog


「太平記」吉野殿与相公羽林御和睦の事付住吉松折事(その9)

讃岐のかみが五百余騎、左右へさつと被懸阻また取つて返さんとする処に、讃岐の守が乗つたる馬、敵の打つ太刀に驚きて、弓杖ゆんづゑ三杖みつゑ計りぞ飛びたりける。飛ぶ時鞍に被余真倒まつさかさまにどうど落つ。落つるとひとしく敵三騎落ち合ひて、起こしも不立切りけるを、讃岐の守乍寐二人ににんの敵の諸膝薙いで切り据へ、起き揚がらんとする処を、和田にぎたが中間わしり懸けて、やりの柄を取り延べて、喉吭のどぶえを突いて突き倒す。倒るる処に落ち合つて首をば和田に被取にけり。




讃岐守(細川頼春)の五百余騎は、左右へさっと駆けられてまた取って返そうとするところに、讃岐守が乗った馬が、敵の打つ太刀に驚いて、弓杖三杖ばかり飛び上がりました。(細川頼春は)馬が飛び上がった時鞍から真っ逆さまに落ちました。落ちると同時に敵三騎が落ち合って、起こす間もなく斬り懸かるところを、讃岐守は倒れたままに二人の敵の諸膝を薙いで斬り倒し、起き上がろうとしましたが、和田の中間([武士の下位の者])が走りかけて、槍の柄を取り延べて、喉笛を突いて突き倒しました。細川頼春が倒れるところに落ち合って首を和田に捕られました。


続く


[PR]
by santalab | 2016-06-30 08:34 | 太平記 | Comments(0)

<< 「太平記」奥州勢着坂本事(その2)      「太平記」吉野殿与相公羽林御和... >>

Santa Lab's Blog
by santalab
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
返歌 草枕…に因んで短歌..
by 井上勇 at 23:54
ただおし出づるままに の..
by SiNa at 21:40
「義経記」の御紹介記事を..
by Magohati38 at 02:04
すばらしいサイト おかげ..
by johsei1129 at 23:54
青き花咲く大地 気高き..
by 北朝鮮の水爆に十神山も激怒 at 02:50
全然現代語訳できてない
by あ at 02:04
 その島根県(旧出雲国東..
by 民俗学者 at 23:34
うーん、松島からまた仙台..
by 五十嵐洋(秋田県大館市) at 00:51
「下野の室の八嶋にて待て..
by 八島 守 at 12:03
ひょんな事から、このブロ..
by yoshy at 18:50
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧