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「太平記」公家一統政道の事(その6)

その後妙法院めうほふゐんの宮は四国の勢を被召具、讚岐の国より御上洛しやうらくあり。万里小路までのこうぢ中納言藤房ふぢふさきやうは、預人あづかりうど小田民部をだみんぶの大輔相具あひぐして常陸ひたちの国より被上洛しやうらく。春宮の大進だいしん季房すゑふさは配所にて身罷りにければ、父宣房のぶふさ卿悦びのうちの悲しみ、老後の泪満袖。法勝寺ほつしようじ円観ゑんくわん上人をば、預人結城上野ゆふきかうづけの入道奉具足上洛したりければ、君法体ほつたいの無恙事を悦び思し召して、やがて結城に本領安堵の被成下綸旨。




その後妙法院宮(宗良むねよし親王)は四国の勢を召し具して、讚岐国より上洛しました。万里小路中納言藤房卿(万里小路藤房)は、預人([人の身柄を引き受けて監視や世話をする人])小田民部大輔を連れて常陸国より上洛しました。春宮大進季房(万里小路季房すゑふさ。万里小路藤房の弟)は配所で亡くなったので、父宣房卿(万里小路宣房)はよろこびの中の悲しみに、老後の涙は袖を満たしました。法勝寺の円観上人は、預人結城上野入道(結城宗広むねひろ)を連れて上洛したので、君(第九十六代後醍醐天皇)は法体無事であったことをよろこばれて、やがて結城に本領安堵の綸旨を下しました。


続く


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by santalab | 2017-03-12 09:18 | 太平記 | Comments(0)

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