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「太平記」武蔵野合戦の事(その3)

五陣は仁木左京大夫頼章よりあきら・舎弟越後ゑちごかみ義長よしなが・三男修理しゆりすけ義氏よしうぢ、その勢三千余騎、笠符をも不著、旌をも不差、遥かの外に引き退けて、馬より下りてぞ居たりける。これは両方大勢の合戦なれば、十度じふど二十度懸け合ひ懸け合ひ戦はんに、敵も御方も気をくつし、力疲れぬ事不可有。その時荒手に代はりて、敵の大将の控へたらんずる所を見澄まして、夜討ちせんが為なりけり。




五陣は仁木左京大夫頼章(仁木頼章)・舎弟越後守義長(仁木義長)・三男修理亮義氏(仁木義氏)が、その勢三千余騎で、笠符も付けず、旗をも差さず、遥か外に引き退けて、馬から下りて控えました。これは両方大勢の合戦でしたので、十度二十度駆け合って戦えば、敵も味方も、戦い疲れるであろうと思ってのことでした。その時新手に代わって、敵の大将が控える所を見澄まして、夜討ちにするためでした。


続く


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by santalab | 2017-04-26 08:06 | 太平記 | Comments(0)

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