Santa Lab's Blog


「落窪物語」巻四(その21)

司召めしつかさに、左大臣殿、太政大臣に、大将、左大臣になり給ひぬ。


次々の御弟も、なり上がり給へど、一所の御上を書き出だす、あいなければ、書かず。左大臣殿の北の方の御さいはひを、人々も、同胞はらからたちも、愛でたう羨やむ。




司召([司召の除目ぢもく]=[在京の諸官を任命する公事])で、左大臣殿(左大将殿の父)は、太政大臣に、左大将は、左大臣になりました。


左大臣殿の弟も、昇任しましたが、同族のことを一々書くのも、面白みに欠けることなので、ここには書きません。左大臣殿の北の方の幸せを、世の人も、姉妹たちも、うれしくまた羨ましく思いました。


続く


by santalab | 2013-08-06 07:43 | 落窪物語

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