次の御門、孝安天皇と申しき。孝昭天皇の第二の皇子。御母、世襲足姫なり。孝昭天皇の御世、六十八年正月に東宮に立ち給ひき。御年二十。己丑の年正月十三日辛卯、位に即き給ふ。御年三十六。世を保たせ給ふ事、百二年なり。
次の帝は、孝安天皇(第六代天皇)と申されました。孝昭天皇(第五代天皇)の第二皇子でした。母は、世襲足姫(世襲足媛)でした。孝昭天皇の御宇、孝昭天皇六十八年(B.C.408)に東宮に立たれました。御年二十でした。己丑の年(B.C.392)正月十三日辛卯に、帝位に即かれました。三十六歳の時でした。世を治められること、百二年でした。
(続く)