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西八条の花見の宴に時頼ときよりも連なりけり。その夜更かう長けて家に帰り、その翌朝は常に似ず朝日影窓に差し込む頃やうやく臥所ふしどを出でしが、顔の色少し青みを帯びたり、夜もすがら眠らでありしにや。
西八条の花見の宴に時頼も参りました。その夜は深夜になってから家に帰り、その翌朝はいつもと違って朝日の光が窓に差し込む頃になってようやく寝床から出ましたが、顔色は少し青みを帯びていました。一晩中眠れなかったように見えました。
(続く)
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