Santa Lab's Blog


「滝口入道」報恩(その3)

義理と情けの二道かけて、滝口が心はとつおいつ、ほかには見えぬ胸の嵐に乱脈打ちて、しばし思案に暮れ居しが、ややありて、両目よりはらはらと落涙し、思はず口走る絞るが如き一語「御許しあれや、君」。言ひつつ目を閉じ、維盛これもり卿の御寝間に向かひがばと打ち伏しぬ。




義理と情けを両天秤にかけて、滝口(斎藤時頼ときより)の心は振れ惑い、外には見えないまでも心は激しく乱れて乱脈打って、しばし思案に暮れていましたが、ややあって、両目からはらはらと涙を流し、思わず絞り出すように「お許しくださいませ、君(重盛)」と思わず口走りました。滝口は言いながら目を閉じて、維盛卿の寝間に向かって平伏しました。


続く


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by santalab | 2014-03-07 21:14 | 滝口入道

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