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「宇津保物語」俊蔭(その1)

今は、式部大輔、左大弁かけて、清原の大君ありけり、御子腹にをのこ子一人持つたり。その子、心の聡きこと限りなし。父母、「いと怪しき子なり。生ひ出でむやうを見む」とて、ふみも読ませず、言ひ教ふることもなくて生ほし立つるに、年にも合はず、丈高く、心賢し。




昔のことですが、式部大輔(式部省は今の文部科学省、大輔は次官職であるが実質の長官)、左大弁(太政官左弁官局の長官、太政官は律令制における最高行政機関)の職を兼ねる、清原の大君(長女)がおりました。清原の大君には、男の子が一人いました。その子の頭の良さといったら限りありません。父母は、「なんて不思議な子なのだ。どれほど立派な大人になることだろう」と、特に本も読ませず、話し教えることもなしに育てましたが、年に合わないほど、背も高くて、利口な子に育ちました。


続く


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by santalab | 2014-04-05 08:08 | 宇津保物語 | Comments(0)

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