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「承久記」秀康・胤義ら都へ帰り入る事(その5)

その中に佐原の次郎兵衛・天野左衛門は、平九郎判官と見て、眼前親昵しんぢつなりければ控へて掛からざりけり。弓矢取る者も礼儀はかくぞあるべきに、佐原の又太郎仔細をば知らず、叔父控へたるを心地悪しくや思ひけん。名乗りて押し寄せたりけり。




その中に佐原次郎兵衛(佐原盛連もりつら。三浦義連よしつらの子)・天野左衛門(天野政景まさかげ)は、平九郎判官(三浦胤義たねよし)と知って、親昵([親しみなじむこと])の間柄でしたので眼前に控えて掛かって着ませんでした。弓矢取る武士であっても礼儀はこうあるべきでしたが、佐原又太郎(佐原景義かげよし)は胤義をよく知っていなかったので、叔父(佐原盛連)が控えているのを心地が悪くなったとでも思ったのか、名乗って押し寄せて来ました。


続く


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by santalab | 2014-04-26 07:57 | 承久記 | Comments(0)

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