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薫大将は小君の帰りを今か今かと首を長くして待っていましたが、小君が気落ちして帰って来たので、甲斐がなかったのだと知って「行かせなければよかった。さぞや辛い思いもしたことだろう」と思いました。けれども「誰かが女を隠し置いているのではないか」と心の及ぶ限り思い続けたのは、薫大将に何か足りないものがあったのだろう、もし紫の上、そうでなくとも六条院【光源氏】の実の子であったならば。と本に書かれていたとか。
(終)
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