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「宇津保物語」藤原の君(その47)
ここは、致仕の大臣殿四条の寝殿。対四つ、渡殿あり。
寝殿に、帳立てたり。蒔絵の逗子。覆ひして立てたり。綾の屏風、褥・上筵敷きたり。新しく、大人・童、装束したり。物参る。台四つして、裳・唐衣着たる人、賄ひす。上の袴・襖子着たる童、参れり。
宮内の君に、折敷して物参れり。箱に物入れて据ゑたり。
ここは、大臣職を退いた三春高基の四条の寝殿([母屋])です。対屋([寝殿の左右または背面に、寝殿に相対して別棟で建てた建物])が四つ、渡殿([殿造りの二つの建物をつなぐ屋根付きの廊下])でつながっています。
寝殿には、帳台([四隅に柱を立てて帳を垂らしたもの。貴人の座所])が立てられています。蒔絵([漆で文様を描き、金・銀などの金属粉や色粉を蒔き付けたもの])の厨子([仏像・舎利・経巻を安置する仏具])には覆いがかけられています。綾織りの屏風に、褥([敷き物])・上筵([帳台の内の畳の上に敷く敷き物])が敷かれています。大人・子どもは、目新しい着物を着ています。食事が用意されました。台は四つで、裳裾([下半身に着るスカート状の衣類])・唐衣([十二単の一番上に着る丈の短い衣。裳とともに身に付ける])を着た者が、食事の用意をしています。上袴([童女の正装用の袴])・襖子([上着])を着た少女たちが、やって来ました。
宮内の君に、折敷([縁つきの盆])にのせた食事が用意されました。引き出物の着物が入った箱が置かれています。
(続く)
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