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「曽我物語」杵臼・程嬰が事(その3)

程嬰ていえいまうしけるは、「我らが、君をやうじ奉るに、かたきこはくして、国中こくちゆうに隠れ難し。しかれば、我ら二人が内に、一人、敵のわうに出で仕へん。さる者とて、使ふとも、心を許す事あらじ。我、きくわくと言ひて、十一歳に成る子を、一人持ちたり。さいはひ、これも、若君と同年なり。これを太子とかうして、二人が中、一人は山に籠もり、一人は討つ手に来たり、主従二人を討ち、首を捕り、かたきわうに捧げなば、如何でか心許さざるべき。その時、敵をやすやすと討ち取るべし」と言ひければ、




程嬰が申すには、「我らが、君(屠岸賈とがんか)を養うにも、敵は強く、国中に隠れる所なし。ならば、我ら二人のうちの、一人が、敵の王に出仕するのはどうか。だが敵に仕えた身ならば、仕えるとも、気を許すことはあるまい。わたしには、きくわく(程勃ていぼつ?)と言って、十一歳になる子が、一人いる。幸いなことに、これは、若君と同い年だ。これを太子と欺いて、二人のうち、一人は山に籠り、一人は討つ手としてここに来て、主従二人を討ち、首を捕り、敵の王に捧げれば、どうして心許さぬことがあろうや。その時には、敵を容易く討ち取ることができよう」と言いました、


続く


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by santalab | 2015-03-17 08:31 | 曽我物語

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