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Santa Lab's Blog


「曽我物語」斑足王が事(その1)

仁王経にんわうぎやうもんをば御覧じさうらはずや。昔、天羅てんら国に、わう一人まします。太子あり、名をば斑足王はんぞくわうと言ふ。外道羅陀げだうらだ教訓けうくんに付きて、千人の王の首を取り、塚の神にまつり、そのくらゐを奪ひ、大王だいわうにならんとて、数万すまん力士りきじ鬼王おにわうを集めて、東西南北、遠国をんごく近国きんごく王城わうじやうに、押し寄せ押し寄せ搦め取り、既に九百九十九人のわうを取り、今一人足らで、『いかがせん』と言ふ。ある外道げだうをしへていはく、「これより北へ一萬里行きて、王あり、名を普明王ふみやうわうと言ふ。これを取りて、一千人に足すべし」と言ふ。




「仁王経(『仁王般若経』)の法文をご覧になられたことはございますか。昔、天羅国に、一人の王がおりました。太子があり、名を斑足王と言いました。外道([仏教の信者からみて、仏教以外の教え])の羅陀(羅陀尼=経典)の教訓([教え])を信じて、千人の王の首を取り、塚の神に奉納し、その位を奪い、大王になろうと、数万の力士([力持ち])・鬼王を集めて、東西南北、遠国近国の王城に、押し寄せ押し寄せ捕らえて、すで九百九十九人の王を捕らえ、あと一人足りなくて、『どうしたものか』と申しました。ある外道([外道を説く者])が教え申すには、「これより北へ一万行くと、王がいます、名を普明王と申します。これを捕らえて、一千人にすべきです」と言いました。


続く


by santalab | 2015-04-26 15:32 | 曽我物語

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