Santa Lab's Blog


「栄花物語」月の宴(その1)

世始まりて後、この国の帝六十余代にならせ給ひにけれど、この次第書き尽くすべきにあらず。此方寄こちよりての事を記すべき。世の中に、宇多の帝と申す帝おはしましけり。その帝の御子みこ数多あまたおはしましける中に、一の御子敦仁あつひとの親王としけるぞ、位に即かせ給ひけるこそは、醍醐の聖帝と申して、世の中にあめの下めでたきためしに引き奉るなれ。位に即かせ給ひて、三十三年を保たせ給ひけるに、おほくの女御たちさぶらひ給ひければ、男御子をとこみこ十六人、女御子をんなみこ数多おはしましけり。




世がはじまって後、我が国の帝六十余代になられました、一々に書き尽くすことはできません。近年について記すことにいたします。世の中に宇多天皇(第五十九代天皇)と申される帝がおられました。宇多天皇には皇子が数多くおられましたが、第一皇子敦仁親王と申される御子に、位をお譲りになられました、醍醐天皇(第六十代天皇)と申されて、世の中に天下に優れた天皇でございました。位に即かれること、三十三年間でございました、多くの女御たちがおられますれば、皇子十六人(十八人)、皇女も多くおられました(十七人)。


続く


[PR]
by santalab | 2015-06-03 22:45 | 栄花物語

<< 「栄花物語」月の宴(その2)      「曽我物語」橘の事(その6) >>
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧