人気ブログランキング |

Santa Lab's Blog


「曽我物語」五朗御前へ召し出され、聞こし召し問はるる事(その7)

君、にもとや思し召しけん、「父母類親に至るまでも、子細なし。又、祐経は、伊豆いづより鎌倉へ、繁く通ひしに、道にては、狙はざりつるか」。「さんざうらふ、この四五箇年のあひだ、足柄・箱根・湯本・国府津かうづ酒匂さかは大磯おほいそ小磯いそ砥上原とがみがはら諸越もろこし相模川さがみがはふところ嶋・八的原やまとがはら・腰越・稲村・由比ゆひの浜・深沢辺ふかさはへんに休らひ、野路・山路やまぢ・宿々・泊々とまりとまりにて狙ひしかども、敵の連るる時は、四五十騎、連れざる時も、二三十騎、我々は、連るる時は、兄弟きやうだい二人、連れざる時ときは、ただ一人、思ひながらも、空しく今まで延びさうらひぬ」。




君(源頼朝)は、納得して、「父母類親に至るまでも、罪はない。また、祐経(工藤祐経)は、伊豆より鎌倉へ、頻繁に通っておったが、道中を、狙わなかったのか」。「もちろん狙っておりました、この四五箇年の間、足柄(足柄峠)・箱根(箱根峠)・湯本・国府津(現神奈川県小田原市)・酒匂(現神奈川県小田原市)・大磯(現神奈川県中郡)・小磯(現神奈川県中郡)・砥上原(現神奈川県藤沢市)・諸越(現神奈川県中郡)・相模川(現神奈川県中央部流れる川)・懐嶋(現神奈川県茅ヶ崎市)・八的原(現神奈川県藤沢市)・腰越(現神奈川県鎌倉市)・稲村(現神奈川県鎌倉市)・由比の浜(由比ヶ浜。現神奈川県鎌倉市)・深沢(現神奈川県鎌倉市)辺に待ち伏せ、野路・山路・宿々・泊々で狙っていましたが、敵が連れる時は、四五十騎、少ない時でも、二三十騎、我々は、連れる時は、兄弟二人(曽我祐成すけなり時致ときむね)、そうでない時は、ただ一人、敵を討とうと思いながらも、空しく今まで手を出すことができませんでした」。


続く


by santalab | 2015-06-07 14:07 | 曽我物語

<< 「曽我物語」五朗御前へ召し出さ...      「曽我物語」五朗御前へ召し出さ... >>
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧