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「曽我物語」呉越の戦ひの事(その26)

さて、かの西施せいしは、一度ひとたびめば、ももの媚びあり、一度宮中に入りぬれば、呉王ごわう、心を惑はす。呉王は、思ひよりも心あくがれて、婬楽を好みて、夜とも知らず、遊宴いうえんをもつぱらとして、国の危ふきをもかへりみず、まことに范蠡はんれいが諌めたがはずと見えける。




さて、かの西施は、一度微笑めば、百の艶めきあり、一度宮中に入れば、呉王(夫差ふさ)は、心を惑わせました。呉王は、思いもしないほどに惹かれて、婬楽を好み、夜も関わりなく、遊宴にふけり、国の危機もかえりみませんでした、まこと范蠡が申した通りとなりました。


続く


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by santalab | 2015-06-27 10:48 | 曽我物語 | Comments(0)

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