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「太平記」慧源禅門逝去の事(その2)

去々年の秋は師直もろなほ、上杉を亡ぼし、去年の春は禅門、師直もろなほを被誅、今年の春は禅門また怨敵をんできの為に毒を呑みて、失せ給ひけるこそ哀れなれ。三過門のあひだ老病死らうびやうし一弾指頃去来今いちだんしきやうこらいこんとも、加様かやうの事をや申すべき。因果歴然のことわりは、今に不始事なれども、三年の中に日を不替、むくひけるこそ不思議なれ。




去々年の秋は師直(高師直)が、上杉(上杉重能しげよし)を亡ぼし、去年の春は禅門(足利直義ただよし。足利尊氏の弟)が、師直を誅殺しました、今年の春は禅門(足利直義)がまた怨敵(高師直・師泰もろやす)のために毒を呑んで、失せたのは哀れなことでした。三過門間老病死、一弾指頃去来今(三門を過ぎる間に老病死し、一弾指頃=きわめて短い間。に時は過ぎる)とは、このようなことを言うのでしょうか。因果歴然の条理は、今にはじまることではありませんでしたが、三年の内に日を変えず、酬いを受けることになったのは不思議なことでした。


続く


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by santalab | 2016-01-30 21:16 | 太平記 | Comments(0)

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