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「太平記」吉野殿与相公羽林御和睦の事付住吉松折事(その9)

讃岐のかみが五百余騎、左右へさつと被懸阻また取つて返さんとする処に、讃岐の守が乗つたる馬、敵の打つ太刀に驚きて、弓杖ゆんづゑ三杖みつゑ計りぞ飛びたりける。飛ぶ時鞍に被余真倒まつさかさまにどうど落つ。落つるとひとしく敵三騎落ち合ひて、起こしも不立切りけるを、讃岐の守乍寐二人ににんの敵の諸膝薙いで切り据へ、起き揚がらんとする処を、和田にぎたが中間わしり懸けて、やりの柄を取り延べて、喉吭のどぶえを突いて突き倒す。倒るる処に落ち合つて首をば和田に被取にけり。




讃岐守(細川頼春)の五百余騎は、左右へさっと駆けられてまた取って返そうとするところに、讃岐守が乗った馬が、敵の打つ太刀に驚いて、弓杖三杖ばかり飛び上がりました。(細川頼春は)馬が飛び上がった時鞍から真っ逆さまに落ちました。落ちると同時に敵三騎が落ち合って、起こす間もなく斬り懸かるところを、讃岐守は倒れたままに二人の敵の諸膝を薙いで斬り倒し、起き上がろうとしましたが、和田の中間([武士の下位の者])が走りかけて、槍の柄を取り延べて、喉笛を突いて突き倒しました。細川頼春が倒れるところに落ち合って首を和田に捕られました。


続く


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by santalab | 2016-06-30 08:34 | 太平記 | Comments(0)

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